カワラナイデ。
写真の中には、目を腫らした私と、ぶすくれた顔の伊織がいる。
うーん…。
えっと…そうだ!
「思い出した!…今思えば、バカみたい」
思わず笑みが零れる。
そう、あれはー。
…ー12年前。
私は4歳、伊織が7歳の時のこと。
「…ママ、どおしてきょういおくんいないの」
その日、なぜか伊織は幼稚園にいなかった。
理由を聞いても、帰ってくる答えは1つ。
「伊織くんはね、今日から小学校へ行くの。ゆずとは、違うんだよ」
ー…゛違う"。
その言葉が、小さいながらに胸にグサリと突き刺さった。