白い翼と…甘い香り

上手く気持ちを

伝えらんなくて

ホントは俺だって

不安で一杯なんだよ?




リカのこと

傷つけた、かな…

ゴメンな

甘いこと

言ってやれなくて




クリスマスツリーの

近くから見てたリカは

真っ直ぐに背筋を伸ばして

ちゃんと前を見て



そして、また

諦めたような顔をしてたな。


出会った頃を

思い出したよ?


玄関を開けたとき

あんな顔してたじゃん。




俺の横に居るときだけ

笑えたって意味ねぇよ…



「帰らないで」って

泣き声で言ったリカを

構わねぇなら

抱き締めたかった。



今すぐ引き返して

そのままさらって

行きてぇよ…



一生

俺の腕から離さずに

大事に守ってやりたいんだ。




望みをすべて叶えて

片時も離さねぇで



ずっと


抱き締めてやりてぇよ…


< 256 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop