キミだけをずっと②



凌の頭にはタオルの鉢巻きに、エプロンを腰に巻いた



「これでいいのか?」



凌が私に話しかけた時に、隣のテントから紗貴がやってきた



「何?凌くんやる気満々じゃん!」



紗貴がニヤっと私に笑いかけた




学園祭が始まり、同時に凌は焼きそばを焼きはじめ


私や紗貴が食材を包丁で切っていた



『イケメンと美女』を売りにしていた焼きそば屋に、少し行列が出来てきた



店の前には女子高生や大学生が、焼きそばを焼いている凌を見てキャーキャー言っていた



裏方にいる私達も忙しくなり、人手も足りなくなっていた



「どうする?このままだと食材も足りなくなるかも…」



紗貴が困った顔で私を見る









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