幸せ探し
残り3分
点数は少しだけ開いている
俺らのクラスの女子はほぼ全員が
息を上げて立ち止まる奴もいた
応援する側も諦めかけていた
だけど、伊藤は諦めなかった
一人だけ走り回り
ボールを奪い・奪われ
それでも確実に自分のゴールに
ボールを近づけて行った
だけど、残り1分を切ってしまった
ボールは伊藤の手にあるけど
仲間が誰もいない
本人も焦っているようで
慌てていた
俺はいてもたってもいられなくて
「伊藤ー!!決めろぉ!!!」
そう叫んでしまった