~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
『唯?』
「あ、わりぃ…」
『変な事を聞いて済まないな。』
ちらりと妃を見る。
くりくりした目を俺に向けていた。
「親父、知ってたのか?」
『え!?あ、妃のこと…か?』
「ああ…」
『もう、見えないんだけどな。』
顔は見えないけど、きっとまゆを寄せて苦しい表情を見ているんだろう。
俺は妃に少し離れてもらうように頼んだ。
親父と妃の話をするところなんか、妃は見てても面白くないだろう。