君が欲しい

立ち入り禁止となったその場所に、扉を開けて立つ。


僕らが一緒に暮らしていたマンションの屋上、そこに彼女は立っていた。


何も言わず微笑む彼女にふらふらと近付いていく僕。

雨と疲労で視界はかすみ、足取りはおぼつかない。

それでもゆっくりと、着実に。

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