君が欲しい

邪魔な点滴の針を引き抜いて立ち上がった僕は裸足のまま病院を飛び出した。

何人かの医者や看護師、通行人が声を掛け止めようとするがそんな奴らはどうでもいい。

外は雨が降っていた、あの日と同じように。

濡れながら僕はひたすら駆ける。

向かうのはあの場所、最後の場所。


「…呼んだんだ………」


彼女が僕を呼んだんだ。

あそこへ行かないといけない。

あの子が僕を呼んだんだ。

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