私の血を狙わないで。
私はこっそり階段を降りて、玄関の前に立った
静かに靴を履いて、ドアノブに手をかけようとした時。
「お、凛香。どうしたんだ、制服なんか着て…。」
げげっ!!
私の目の前には、パパが立っていた
ずいぶんと焦っているようで、顔の所々に汗が。
私は慌てて、頭が真っ白になった
とりあえず聞いてみる
「パ、パパぁ~。仕事に行ったんじゃないの?」
「ああ。携帯を忘れてな。急いで帰って来たんだ。…それよりお前、今日は学校休むんじゃなかったのか?」
「へっ!!???あ、あぁ~。それが急に元気になっちゃってさ。」
パパが疑うように私を睨んでくる
「だから~その…、い、行ってきまぁす!!!!」
パパの返事を聞かずに、私は家を出た
わ~…、危なかった~…