私の血を狙わないで。
───昼ご飯中
私と光とみいな、三人で弁当を食べていた
「ねぇ、凛香って好きな人いるー?」
話題がガラッと変わって、恋バナへ。
(さっきまでは怪談話をしていた)
「いっ、いるわけないじゃん!!まだ入学したばっかだし…。」
「だよね~っ。」
「…光とみいなは?」
私がそう聞くと、みいなが顔を赤く染めて、コクリとうなずいた
「えっ、うそ!!どんな子!!???」
私と光が身を乗り出して聞く
「か……かれ……し。」
「ぎゃーっ!!うっそ!!いつから!!???」
光が大声で叫ぶ
「…一週間前、告られ…て。」
「もーうっ!!なんで言ってくれなかったのさ!!」
「だって…恥ずかしくって…。」
へーっ…
彼氏…か。
私は一生できないだろーなーっ。
みいなはチラリと光に目を移す
「そういう光はいるの?」
「へっ!!???あ、え!!???」
さっきまでのノリは消えて、光はガチコチに固まっている
「んーっ?ひ、秘密ーっ!!」
「えーっ!!ずるー………」
『ガラッ』
ドアを開ける音が、教室中に響き渡る