私の血を狙わないで。
───あれから、無理やり屋上へ連れていかれた
「……なんで、私に話しかけてきたり、会いにきたりするの?」
「だってーっ……」
私、分かってるよ
私の……魔女の血を飲みたいだけでしょ?
こうやって、親しくなってから裏切るんでしょ?
そんなのお見通しだよ
「戻る。」
私は立ち上がる
でもリク君に呼び止められた
「待って!!…ちゃんと話しておきたいことがあるんだ。」
「………。」
話しておきたいこと……ってなに?
「おい。」
誰かが私を呼ぶ
この前、名前を教えてくれなかった、感じの悪い奴だ
「一応名前を教えとこうと思ってな。」
「…え。」
教えてくれるの…?
「ブッ。バッカじゃねーの?教えるワケねーじゃん!!」
はっ!!???
何こいつ!!
やっぱムカつくーっ!!