Love Difference 〜the long ago and the now〜

「全て太一殿のおっしゃる通りです。」

「殿も敬語もいらないよ。俺も雷青も薫も同い年だし。…あー、でも俺、一月に十三になったばっかだけど。」

其処で薫が口を挟んだ。

「…でも良かったね〜、太一。この家、一軒家だから空き部屋有るし。太一の両親、メチャメチャ物分かり良いもん。」

雷青は悲しそうに言った。

「…でも拙者、両親がどういう物だか分かりませぬ。」

「え?そうなの?雷青。」

薫が驚いて聞き返す。

「あっ、ごめん薫。俺の説明が足りなかった。雷青は両親と別れて暮らしていたんだ。」

「ふーん。」
< 12 / 86 >

この作品をシェア

pagetop