Love Difference 〜the long ago and the now〜
「全て太一殿のおっしゃる通りです。」
「殿も敬語もいらないよ。俺も雷青も薫も同い年だし。…あー、でも俺、一月に十三になったばっかだけど。」
其処で薫が口を挟んだ。
「…でも良かったね〜、太一。この家、一軒家だから空き部屋有るし。太一の両親、メチャメチャ物分かり良いもん。」
雷青は悲しそうに言った。
「…でも拙者、両親がどういう物だか分かりませぬ。」
「え?そうなの?雷青。」
薫が驚いて聞き返す。
「あっ、ごめん薫。俺の説明が足りなかった。雷青は両親と別れて暮らしていたんだ。」
「ふーん。」