【短編】海に降る雪
電話がかからなくなって、急に自分の部屋がさみしくなった気がした。
ふと携帯をいじってみるけど、やっぱりすぐ閉じる。
この数日間、ユウマと付き合った一年の中で一番濃かったな。
今になってやっと、ユウマのことが好きだと、はっきり言える。
ユウマの顔を思い出すと目が潤むから、それが証拠になるはず。
あの世ってあるのかわからないけど、ユウマも私のために泣いていてくれたら、うれしい。
fin


