終焉の夜明け
――以前アタシを好きだと言った
柚樹とは、今でも良い友達だけど
アタシはホントウは知っている。
まだ柚樹がアタシを大事に思って
"特別"って、意識してくれてる事。
自意識過剰かもしれないけど――
アタシの目の前に急スピードで
止まった水色の単車を乱雑に倒し
風でぼさぼさになった髪のまま
ギュッとアタシを抱き締めた
大きな身体が、あたたかい。
ヘルメットすらかぶらずに
急いできてくれたことが、
すっごい嬉しくて。
アタシをまた、調子に乗らせる。