プラチナ


気づいてた…わけね…

冷や汗が背中をなぞる。

「なに?」


できるだけ表情を変えずに言ったつもりだが、顔が引きつっていたのは明らかだろう。




「ふふっ…まだ、虚勢をはるなんて…うざい女。」


吐き捨てるように言う目の前の大原さんから目をそらさないように、「だからなに?」という。




はっきり言って、虚勢という言葉があまりにもこの状況にあっていた。
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