あなたはケイサツカン様☆
コトっと置かれたカップを見つめると
「何かあったの?」
さすがは警官。
「少しだけ元気ないよ?」
「そんな事..」
「いつもは優芽ちゃんの所から来る時はもっといい顔してたけど?」
いや、俺がバレバレなのか..
「彼女に最低な事をしてしまった」
そう呟いてカップを手に取った。
季節はまだまだ暑いはずなのに。
今はこのカップの温かさが心に染みて
落ち着きを取り戻せる。
「あれから1年。ねぇあなたが幸せにならなくてもいいなんて誰も言ってないのよ」
「分かってる。それでも俺は..」
「そうやって背負って行くつもりなの?」