あなたはケイサツカン様☆
モヤモヤしたものが視界いっぱいに広がっている。
その先に確かに光があるのに。
手を伸ばしたら届きそうなのに。
どう頑張ってもそれに触れる事は出来なくて。
それどころか
“それには絶対に触れたら駄目”
何処からかそういう声が聞こえる。
“それに触れたら絶対に後悔する”
さらに違う声が聞こえて
あたしは一度手を引っ込める。
“怖い”
“このままの方がいい”
そう思うのに
もう一人のあたしが言う。
「そんなの、手を伸ばしてみないと分からない。やらないで後悔だけは絶対にしたくない!」