あなたはケイサツカン様☆
そう。
何でも最初から諦めることなんか出来ない。
やらない事に後悔してぐじぐじするよりも。
あたしは一度それに触れて伸ばして
精一杯最後までやってから後悔したい。
あの時のように。
“..め、優芽!!”
誰かが呼んでる。
行かなきゃ。
“そう、それでいいのね”
その声の主ははっきりと言った。
“うん、大丈夫だから。心配しないで、お母さん”
そう呟いて呼ばれる声の方向に足を向ける。
“どうか救ってあげて?あの子を。お願いね”
背中からそんな声が聞こえたけれど。
あたしはもう振りかえることなく瞼を開いた。