吸血鬼は淫らな舞台を見る episode ι (エピソード・イオタ)
シータが実在するという喜びと、絶対見つけてやる、という闘志がイオタの感情を高ぶらせる。
静寂が包む中、これからのことをじっくり考えようと思った矢先、イオタの心臓がドクンと脈打ち、眩暈するほど体が揺れ、目の前が白くなる。
パリンというガラスが割れる音が聞こえたような気がした。
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イオタが瞼を開けると、床の上にワイングラスのガラス片が落ちていた。
起き上がろうとしても自由に体がいうことを利かない。