愛し方を知らない少女の歪んだ愛
わたしは仕方なく、床に体を寝かせた。
床はひんやりとしていて、火照った体にはちょうどよかった。

数分後、わたしはやっと体を起こした。
だるさを感じながら、自分の部屋までたどり着いた。

そして今に至る。

まだだるさが体に残っていた。
喉はひりひりと痛い。

それらがさっきのことは現実だと物語っていた。

明日は学校がある。
学校に行ったら有希に会うだろう。

そうしたら、言わなければ。

あの朝に言ったことは全部嘘です。
ごめんなさい。
だからお兄ちゃんと付き合ってください。
別れるなんて悲しいことを言わないでください。

そう言ったら、わたしとも仲直りをしてもらわなくちゃ。
また笑いかけてくださいって乞わなくちゃ。
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