炭坑の子供たち(1)
父子2人で暮らす、ある社宅などは
狭い部屋の中に、入れ墨を入れた若いのが、大勢たむろし
真面目で大人しい炭鉱夫のおやじは、部屋の隅で小さくなっていた。
やがてそこが、ヤクザの組事務所みたいになってしまい
いつ覗いても、上半身裸のまま
片膝を立てて、花札をしたり
座布団の上でサイコロを転がす、シゴイチ、別名、チンチロリンと言われる博打をしていた。
そんな連中に、子供達が親しみを込めて
「やーさん、やーさん」
と、呼んでいると
「俺達はやーさんと違うぞ、やー公と言うんや。やーさん言うたら、祭りの時にやって来る、やしさん、露天商の事たい。・・・・やー公とやーさんを一緒にしたら、やーさんに失礼やぞ」
と、丁寧に教えてくれた。
狭い部屋の中に、入れ墨を入れた若いのが、大勢たむろし
真面目で大人しい炭鉱夫のおやじは、部屋の隅で小さくなっていた。
やがてそこが、ヤクザの組事務所みたいになってしまい
いつ覗いても、上半身裸のまま
片膝を立てて、花札をしたり
座布団の上でサイコロを転がす、シゴイチ、別名、チンチロリンと言われる博打をしていた。
そんな連中に、子供達が親しみを込めて
「やーさん、やーさん」
と、呼んでいると
「俺達はやーさんと違うぞ、やー公と言うんや。やーさん言うたら、祭りの時にやって来る、やしさん、露天商の事たい。・・・・やー公とやーさんを一緒にしたら、やーさんに失礼やぞ」
と、丁寧に教えてくれた。