Reminiscence
突然感じたマナの気配に旅人を飛び起きた。
「あ、師匠」
するとそこには眼帯をつけているのにもかかわらずマナをもったフェンの姿があった。
「お前、どうした、それ……」
「覚醒したのだ。『赦す者』に」
ランジェの声を聞き取って旅人はフェンが使っているベッドのほうをみた。
ランジェは起きたばかりの猫がするようにぐーっと背伸びしていた。
「フェンの定めは動きだした。もう逃れることは叶わぬ」
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