Reminiscence
「じゃあ、なんで師匠はそんな危ない噂のあるところに?」
「知らない、ってことはないだろう。あいつの旅の目的の一つだろうさ」
「目的?」
「知らないのか?あいつが旅をするようになったきっかけ」
「……知りません。派閥を脱退したくらいにしか」
「それだよ」
「え?」
「ある事件をきっかけにあいつはいろんな大事なものを奪われた。奪った奴は憎くて当然だな。たぶん、それと関係あるんだろうぜ」
「化け物とですか?」
「そうとは限らない。クエロを陥れた人物の目撃情報があった、というものかもしれない」
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