Reminiscence
フェンは歌うようにして言った。
「あそこには、人間が嫌いだけど、とても美しくて優しい精霊がいるのよ。だから、もう一度、その姿を見たいの」
「ええ!フェンちゃん、あなた精霊に会っていたの?よく、無事で帰ってこられたわね」
「あ、しまった。これ秘密ね、ロッティ」
「わかった。大事なことみたいだもの。3女神にも誓うわ」
「ありがとう、ロッティ。大好きよ!」
フェンが無邪気にロッティに抱き着くと、ロッティは子供に対してするようにフェンの背中を優しくたたいた。

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