つないだ手。
私が行っても迷惑なだけ…

私にはただ

ここで無事を祈るしか
出来ないんだ。


いつもいつも遠くから
ヒロくんの幸せを
願う事しか出来なかった私…

こんな時でさえ、
もう近くに行けないんだ…



関わらないって

そういう事なんだ。




「じゃあ、連絡するから…」

紗江がそう言って
電話を切った後、

私はただ泣き続けた。
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