担任は優しい旦那様
私は隣に居る
絢菜の顔を見れなかった。

ずっと隠してたんだし……

〈絢菜
怒ってるんだろうなぁ〉

恐る恐る絢菜に
話しかけてみた。

『あ、絢菜?
怒ってる?』

「怒ってなわよ」
ただし、じっくりと
話は聞かせて
もらうからね」

〈よかった。

絢菜が怒ってなくて〉

『うん……分かった。

先生も一緒の時に
話したいんだけど、
絢菜、来週の
土曜日空いてる?』

「平気だけど、
先生に聞かなくて
予定は平気なの?」

『平気だと思うよ
休日は大抵
家に居るから』

「分かった、
来週の土曜ね
待ち合わせはどうする?」

『駅前のファミレスに
十時でどぉ?』

「分かった、駅前の
ファミレスに十時ね」

さっきのマー君の話で
五時間目は潰れた。

休み時間、下橋さんに
睨まれてたけど
気にせず読書をしていた。

六時間目は元々
自習だったため
休み時間に読んでいた
本をずっと読んでいた。

絢菜は、普通に
話してくれてよかった。

所変わってここは
私達の家。

マー君が帰って来るのを
ご飯を作って待っている。

時計を見ると
八時四十分。

もぉ少しで帰ってくる

ウキウキ気分で
ご飯をテーブルに並べた。

その後はテレビを
観ながら待っていた。

ガチャ

『ただいま』
とマー君の声がしたので
玄関まで走って行った。

『お帰りなさい
ご飯できてるよ』

『今お味噌汁と
ご飯わけるね』

私はキッチンに戻り、
お味噌汁を温め直した。

その間にマー君も
着替えを済ませた
みたいで、スーツから
普段着になっていた。

マー君が席に
着いたところで
ご飯を食べ始める。

『ねぇ、マー君。
とりあえずゴメン……』

『ん? 何でだ?』

『実はね絢菜が此処に
来たいって言ったから、
okしちゃたんだ……
ゴメンね勝手に決めて』

『そんな事か、
藤沢ならいいよ』

よかたった……
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