担任は優しい旦那様
「そんな所に
立ってないで座って」

勧められたので
もう一度
お辞儀してから
椅子に座った。

「華蓮ちゃんと
匡輝君って
呼んでいいかしら?」

「うふふ」と笑って
一緒ねぇと
私の手を掴んだ。

そこからは、
何故か話しが弾んだ。

お母様は
直接お父様に
告げたらしい。

歳の差は十五歳。

隣を見ると
マー君とお父様も
楽しそうに話して居た。

「四人共、話しに
夢中なのはいいけど
少し休憩したら?」

左京先生に
声を掛けられ
腕時計を見ると
一時間経っていた。

楽しい話しを
していると
時間が経つのも早い。

「お昼ご飯、食べてってね」

お誘いを
断る理由はないから
お言葉に甘えた。

結局、
お昼ご飯だけじゃなく
夕飯もご馳走になって
遅いからと今日は
帰ることになった。

『お邪魔しました』

最初と同じ様に
お辞儀をし、
まだ居ると言った
左京先生と恋に
手を振り、
私たちは帰路に着いた。

『今日は楽しかったね』

帰り道での会話。

『そうだな』

「またいらっしゃい」と
言ってもらったから
マー君や恋たちの
休みが重なったら
お邪魔しよと思う。

その時は、
六人で
話せたらいいな……
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