担任は優しい旦那様
第ニ話☆過去(むかし)の話&現在(いま)の話
マー君と結婚したのは
去年のクリスマスだった。

私の誕生日は八月十日。

四月に一目ぼれして、
授業が始まって、
英語担当がマー君だった。

それからは、
英語の授業は
寝ずに聞き、テストも
平均点以上
取るようにした。

分からない所があれば、
英語教官室まで
行って聞いたりと、
先生に積極的に
近づく事をしていた。

高校生活にも
慣れてきたある六月中頃、
(一目ぼれをして二ヶ月)
告白する事にした。

〈この頃はまだ
佐川先生だけど……〉

ある放課後、
英語教官室の
机の上に手紙を置いて、
呼び出した。

『この手紙
くれたの、君だよね?』

『確か、一年二組の
南華蓮さんだっけ?』

『はい、
二組の南華蓮です。』

〈覚えててくれた〉

『私、先生の事が
好きなんです。
付き合ってください』

〈きっと、
断られるんだろなぁ。
一年だし、生徒だし……〉

周りをキョロキョロと見て、
誰も居ない事を
確認した後
私にこう言った

『俺なんかでいいの?』

予想外の言葉に
一瞬思考が止まった。

『それは、
私と付き合って
くれるって事ですか!?』

『う、うん……
俺なんかでいいなら』

『嬉しいです
これからヨロシク
お願いします』

『こっちこそ、
ヨロシクね。』

こぉして、
私達は付き合い
出したたのだが、
問題が山積みだった……

学校にバレてはいけない。

しかも、表立って
デートなんて出来ないし……

ある意味、
付き合いだす前より
会うのが
困難になる気がする。

それでも、
嬉しかった。

付き合えるように
なった事が。

それから、何も無く
無事に一年が
過ぎようとしていた
二年の六月。

私達の関係に
一番最初に気づいたのは、
以外にも国語担当で
新任教師の私の実の姉。
浅葱麻柚夏だった。

マー君と
付き合いだして
一年くらいたった頃、
話があるからと
国語教官室に呼ばれた。

「ねぇ華蓮、
英語担当の
佐川先生と
付き合ってるの?」

突然聞かれて私は驚いた。

まさかお姉ちゃんが
気づいて居たなんて……
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