お金と私と彼と
「なんでやっ!」
大和は立ち上がって美麓の肩を揺さ振る。
「なんか困ってることでもあるのか」
藍は心底驚いた顔をしている。
美麓は話した。
多額の借金を負っていること。
家がないこと。
父親がアル中なこと。
「借金はモデルをやって稼げ。
アル中は治る。
家がないなら俺の家にくればいい
これからお前はREADYの専属モデルとして働いてもらう。」
ズバズバと藍は強引に決めた。
普通の人なら反論の1つや2つするだろうが、美麓は深々と頭を下げてお礼を言った。
「藍さんと同居はきっついよ♪」
爽は笑顔でそう言って
美麓の顔を上げさした。
「美麓チャン。お料理とか出来る??」
杏南は顔を引きつらせる
「人並みには…」
美麓がそういうと杏南は顔を緩めた
「なら良かった♪キッチンが綺麗になるわね♪」
美麓は杏南が何を言ってるのかいまいち分からなかった。