【更新停止中】家政夫くんの攻略法
慌てて手を押さえる。
しかしそんなわたしよりも早く、手首を掴まれる。
そのまま流し場まで連れて行かれ、彼は蛇口をひねる。
「っつ...」
冷たい水道水がピリッと痛いことで、火傷したことを意識する。
「大丈夫?! 中村さんに、牧村さん!!」
家庭科の女性の先生の叫びにも近い声。
「...はい、すみません」
水道水で冷やしながら答える。
牧村くんはそっと手を離すと、ポケットから青のチェック柄のハンカチを取り出した。
そのまま水で濡らし、鍋蓋で火傷した場所に当てる。
ずいぶんと慣れた手つき...。
「うん。軽い火傷だね。
後で保健室行っとき」
ほっとしたように笑う彼。