【更新停止中】家政夫くんの攻略法


いつもより少し余裕を持って登校する朝。



「おはよーございますっ」


校門で挨拶指導をする生活指導の先生。


うん、これもいつも通り。



教室前の廊下で、視界に入った瞬間私の胸をぽうっとあったかくさせる彼。



「おまえなー。なんであの時間に起きて、登校時間ギリギリなんだよ」


「う...それは、まあ、いろいろと」



考え事してて足取りが重くなったなんて言えない。


それよりも心のドキドキが顔の表情に表れてないかが心配。


少しでも表情の変化を悟られないように、両頰に手を当てる。



そんな私を右京くんが怪訝な顔で見つめていることも知らずに。


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