【更新停止中】家政夫くんの攻略法
グレーの瞳につい吸い込まれていると、彼はふんわりと微笑んだ。
その微笑に不覚にも胸が鳴る。
「”ぶどうちゃん”だよね?」
ワクワクした顔で唐突に尋ねられたものだから、えっ、と言葉に迷う。
わたしの反応を見るなり彼はワタワタと慌て始めた。
「えっと、多分人違いじゃないと思うんだけど...ほら!」
見て見て、とケータイ画面をわたしに見せる。
そこに映るのは昨日保育園で会った、エリーさんとカイくん、そしてわたし!
「これっ、エリーさんとの!」
驚いてもう一度、グレーの瞳の彼を見る。
「これ、俺の母さんと弟」
「よかった〜。人違いじゃなくて〜」
と心から安堵したように、人懐っこい笑顔を見せる彼。