【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「ん? なんだ、気に入らないのか?」



つい見入ってしまい、坂口くんは不審に感じてる。



「やっ、ぜんぜんっ! おいしいおいしい!」



止まっていた手を動かし、また口に運ぶ。



「ふーん。ならいいけど」



そう言って、彼は自分のリュックの中をあさる。



やっばーっ。ダメダメっ。

いくら男の人に免疫ないからって、焦るなわたし!



気持ちを落ち着かせようと、何か話題を探す。



「そっういえば、今日告白されてたねっ」

「わたし見ちゃったんだよね〜」



少しいじってやろうと放課後のことを口にする。



「...ああ。あれな」



しかし彼は興味ないのか、手元のファイルを見つめている。


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