【更新停止中】家政夫くんの攻略法
*7限

家政夫くんと余韻




翌朝、いつもの時間より少し早めに家を出て、学校への道を歩む。

11月の朝は少し寒くて、眠気が覚めて気持ちがすっきりする。


どうしていつもより早めの時間なのか。


それは会いたい人の背中を見つけられるかもしれないから。




———あ。



朝日に照らされ、髪の毛は金色に輝いている。


勇気を出して、小走りに駆け寄る。



「おはよっ」



ぐいっと学ランの背中を引っ張る。


それに驚いたように振り返るも、彼は「なんだおまえか」という顔をする。


< 245 / 257 >

この作品をシェア

pagetop