【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「それにしても、保育園の手伝いねえ...」


呆れたような目で、わたしを上から下まで見る。


「な、なんですか!」


ガバッと立ち上がって威嚇する。

普段は身長のせいで坂口くんを見下ろせない。


だからこそ、座ったままの姿勢の彼を立って見下ろす。


その方が凄みだって増すはず。仁王立をして精一杯彼を睨む。



「そんな猫のエプロン付けて...ろくにメシも作れねえくせに」


「ごはんはこの際関係ないでしょ!」



わたしが今日身につけたエプロンは、青地にチェック柄の大きなポケットが付いている。


かわいい猫付きの。


ほんとは自分で持ってるんだけど、今日は忘れちゃったから仕方ない。



「家事全般できないのにな」



うーっ。それを言うなあっ!


「もういやっ!」


ぷうっと頬を膨らましてそっぽ向く。


< 53 / 257 >

この作品をシェア

pagetop