【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「それにしても、保育園の手伝いねえ...」
呆れたような目で、わたしを上から下まで見る。
「な、なんですか!」
ガバッと立ち上がって威嚇する。
普段は身長のせいで坂口くんを見下ろせない。
だからこそ、座ったままの姿勢の彼を立って見下ろす。
その方が凄みだって増すはず。仁王立をして精一杯彼を睨む。
「そんな猫のエプロン付けて...ろくにメシも作れねえくせに」
「ごはんはこの際関係ないでしょ!」
わたしが今日身につけたエプロンは、青地にチェック柄の大きなポケットが付いている。
かわいい猫付きの。
ほんとは自分で持ってるんだけど、今日は忘れちゃったから仕方ない。
「家事全般できないのにな」
うーっ。それを言うなあっ!
「もういやっ!」
ぷうっと頬を膨らましてそっぽ向く。