【更新停止中】家政夫くんの攻略法



中村とギャーギャー言い争っていると、小さな影が近づいてきた。



争うのをやめ、彼女が口を開く。



「どうしたの、炯太くんに靖太くん」



泥だんご遊びをして、叱られたばかりの双子だった。


中村はすぐに彼らと目線の高さを合わせるためにしゃがむ。



「にーたん...」



恥ずかしそうにうつむきがちに俺を指さす。


事情がわかったのか、中村は微笑んで俺を見る。



しゃがんで、とでも言いたげに手をひらひらと上下させる。



それに従いしゃがみこんであいつらと目の高さを合わせる。



双子はお互いに手を握って、俺へと一歩近づく。



「「あーと」」



双子だからか、声もお辞儀をするタイミングも同じだった。


ありがとう、かな?



「ああ。どういたしまして」



思わず笑みがこぼれ、そのままガシガシと二人の頭を撫でる。


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