【更新停止中】家政夫くんの攻略法
翌朝思いっきり寝坊してしまい、着いた時には遅刻ギリギリ。
よかったー。
ほっと胸をなでおろしつつ、生徒玄関へと向かう。
「おはよーっ、中村さん!」
朝の眠気なんて吹っ飛ばすくらいの、大きな元気な声。
ふと横に視線を移すと、にこやかに笑う姿があった。
「おはよう、牧村くん」
「中村さんも遅刻気味?
俺と一緒」
見れば、彼は自転車置き場の方から出てきた。
遅刻しそうだから自転車で来たのかな。
「えへへー、寝坊しちゃって」
朝起きられなかったことが恥ずかしくて、照れながら微笑む。
坂口くんにモーニングコールまでされたのに、二度寝したなんて...。
《俺に電話させといて遅刻したら、しばくぞ!》
今朝の彼の言葉を思い出し身震いする。
坂口くんには黙っとこ。