【更新停止中】家政夫くんの攻略法
同じクラスということもあり、一緒に靴箱から教室のある3階へと移動する。
その間も牧村くんは今日の授業や課題など、いろいろな話題を提供してくれた。
こういう人が話しやすいってタイプなのかな。
サラッっと手伝ってくれたし、そういう男前なこともできる人だと思う。
談笑しているうちに3階に着き、廊下で騒いでいる男子が目に入る。
それでも気にせずに前を通り過ぎる。
話に夢中になっていて、わたしは気づいていなかった。
「うぇーいっ」
廊下でバスケットボールをつく音。
二人組の男子が互いにパスを回し、つい力みすぎたのかすっぽりと手から抜ける。
「あっ、やべえ!」
手から放り出されたボールは、スピードは殺されないまま
まっすぐとわたしへ向かっていることに。