『仰せのままに、お嬢様』《完》
だから気がついた時には、
あたしは同世代の男の人と
会うと緊張しちゃう体質に
なってた。


慣れ親しんでる女の子達とは
背格好も話し方も違うし、
未知の存在過ぎてどんな
ふうに接したらいいか
わかんないんだ。


あたしが緊張しないで
話せる男の人は、あたしが
5歳の時からうちに出入り
してる庭師の幹生君だけ。

彼だけは付き合いが長いから、
普通に話せる。


もちろん幹生君はそれくらい
年上だから、多分30代半ば。
同世代ってわけじゃないけど。


まあそんなわけで――平たい
言葉で周りに言わせれば、
あたしは男嫌いということに
なるらしい。


_
< 26 / 364 >

この作品をシェア

pagetop