優等生が惚れた女



賢いって、こういう事を言うんだ。って思った。


「全然、頭いいから。中井の言うことは気にしなくていい。」


と微笑んでくれた。



それを見たあたしは思わずぼっ、と顔が赤くなり目を避ける。

片瀬君は、どうした?と言ってあたしの顔を覗き込む。


み、見ないで…。



そんな綺麗な顔で見られたら、多分あたし…死ぬ。


しばらくして落ち着いたあたしは、顔をあげて何事もなかったかのように冷静を装った。



そんなあたしに片瀬君は、ある質問をしてきた。



「あんたさ、朝俺に謝ってたよね?」


「えっ?」


片瀬君の言葉にあたしは朝の記憶を辿っていく…

『綺麗な顔…』




あ…言った。


「あれ、なんで?」

「あ、いや…そのですね。」


綺麗な顔だったからなんて言えない!


でも片瀬君の眉間はどんどんしわが寄っていく。


言う。しかないよね。



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