狼様の愛のカタチ理論



右汰と左汰

この二人は毎日のように、こーやって言い合っている


右汰の態度に左汰が文句をいい、それを気に入らない右汰が言い返す


まったく、毎日毎日飽きないんだろうか…


そんな事を思いながら、言い合う二人を眺めていると…不意にある事が頭に浮かぶ


そういえば、この二人って…


「ねぇ、右汰?左汰?」



手に持っていたフォークを置いて彼らをみると、二人も言い合うのをやめて私をみる


「はい」

「なんだよ」

「えっと、二人って双子じゃん?」

「それがなんだよ」


「どっちが、お兄さんなの?」


「「え?」」


何気ない質問に目を見開いて、パチパチさせると二人はお互いのカオを見合わせる


出会った時に、双子なのは分かったけど、特にどっちが兄か弟なんて…考えてなかったから、実際はどっちなんだろう。



「えっと…ですね」

「?」

「一応ですが、私が弟になります」


「…え!うそ!」



左汰が弟?こんなに優しくて、頼りになるのに?いかにも問題児って右汰が弟っぽいのに


信じられない事実に唖然としてると、右汰が私を睨む


「おい、嘘ってなんだよ」


「い、いえ…」


「沙優様は右汰が兄には見えないって言いたいんだ」

「んなの、言われなくても分かってるつーの!」


「………」


はぁっ…まただ

言い合いを抑えようと、言った質問も結局こうなっちゃう


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