狼様の愛のカタチ理論





昔からこうだったなら、親や周りの人達は大変だっただろうな


施設にいた時も、こんな子供いたから手が掛かったのは予想がつく



だから、もう、いいや。かまってられない


そう諦めて、再びフォークを持つと…






コンコンコン―…



と、ドアを三回叩く音が聞こえ、静かにドアが開くとそこにはサイさんの姿


「あ、サイさん!」


「お久しぶりです、沙優様」



サイさんとは、右汰と左汰を紹介されて以来だ


たった3日だけだけど、その声や紫の瞳が懐かしい…



「サイさん、よろしいのですが?扇李の所にいなくて」


「はい、用事があって、来たまでですので。それより、仲良くやってますか?」


部屋に入って来て、私や彼らの顔をみてニコリと笑う



な、仲良く…?


「あー…えっと」


まぁ、右汰には好かれてないけど、会話はしてくれるし、左汰は親切だから


「まぁ、なんとか…」


そう言うと、右汰はプイッと私達から顔をそらし左汰はニコリと微笑む


「そうですか。悪くなく良かったです」


「はい、あの…それで用事と言うのは?」


「はい、今夜は新月です」


新月?新月って、月が細い時のことだったようが気がする


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