狼様の愛のカタチ理論







「………」


「………」



残された空間には、私と扇李だけ…で、少しお互いの沈黙が重い空気をつくる




かばいましたね、ってサイさんは言っていた


それって……もしかして


「………っ」



扇李、さっき…サイさんが笑えって言って、出来ない私をかばうために、皆に行けって言ってくれたの…?無理矢理、話しを切り上げて誤魔化すために?




あの扇李が?


強引に花嫁にしたくせに、冷たくて、約束までやぶって…私に乱暴をした扇李が?




わたしを…かばった…



「……」


信じられない…そんなの、あり得ないよ…



そんな思いで扇李をチラッとみると、相変わらず冷たい目付きで正面をみたままで…


彼に、どんな風な態度を取ったらいいかわからなくて、ギュと服を握ると"はぁ"とため息をはいてから、私の頭にあった手をどかして背もたれにのせ

静かに口を開いた





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