狼様の愛のカタチ理論







「そんなに緊張するな」


「…ぇ」


「言っておくが、別にお前をかばったつもりなんてない」

「……」


「サイがうるさいから、言っただけだ」


……え、なんで私の考えが分かる…って


そう言えば扇李は触れれば気持ちが分かるんだっけ。って、ことは…


私が色々と考えていたことは全部知られてたんだ!


「……っ」

しまった。完璧に忘れていた…


慌てて口をふさぎ、うつ向くと、扇李は私の顔を覗き込むように見る



「なぁお前、そんなに我が嫌いか?」


「……っ」


「無理矢理、花嫁にしたからか?それともあの夜のことがあったからか?だから、お前の心は負の感情で満ちてるのか…」


私の髪の毛に手を絡ませて囁くように聞いて来る


なにを言ってるの?この人は…私の心がわかるなら、そんなの聞かなくても分かるじゃないっ!



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