狼様の愛のカタチ理論
だって、今日の扇李は可笑しい
優しくて、私を見つめる瞳や肩を抱く手が、まるで壊れ物を扱うように丁寧で…
そんな彼が悪かったって謝るんだ
許さないわけにはいかないよ…やったことは最低だ。あの苦痛や傷は私の心に残るけど
こんな風な扇李は初めてで、そんな彼に私の心臓は違う意味で激しく鼓動を繰り返してる
ドキン、ドキンと頭に響く音
その音が、扇李にたいして恐怖や触られたくない、そーゆう拒絶の音じゃない…
でも…ふと、私の頭にはある疑問が浮かんだ
「…ねぇ、扇李」
「なんだ」
囁く声で扇李を見上げると、再び扇李と視線が重なった
扇李は…どうして…
「私に今、突然謝ったの?」
「…あ?」
「だって、あんな風に冷たくて、乱暴にしたのに…どうして今さら謝るの?」
「………」
「私の感情をさっき、触って分かって…悪かったって思ったの?」
「………」
私がそう言うと、扇李はニヤリと口元をあげる
・