狼様の愛のカタチ理論


「……ん~」



「なぁ、そんなに驚く事か?人間界にも海なんてあるだろ?」


「へ?」

手を伸ばして、風邪を全身で感じている様子がおかしいのか、身体を起こして堂々と胡座をかく



「あー…」


まぁ、あるにはあるけど


「私はあまり海には行かなかったから、珍しいの」



施設は山にあるし、海なんて何時間もかけないと行けないし


行けたとしても、こんなに綺麗じゃない


「へぇ、じゃあよ、人間ってのはおかしな板にのって海で遊ぶあれはなんなんだ?」


「え?…」



目を輝かせて、私に質問する右汰。どうしちゃったの?右汰がこーゆう事を聞くのは初めてだ


「えっと、それってサーフィンのこと?」


「サー、フィン?」

「サー、フィンじゃなくて…サーフィン!」


「うるせぇ、発音なんていいんだよ!それより、あれはなんなんだ?」


「何って、言われても…私も詳しくはしらないけどその板に乗って波の上を走るみたいな…感じ」


「へぇ…」

「以前、人間界に行った時興味津々だったな。右汰」



真剣に聞く右汰に左汰は笑いながらそんなことを言う



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