狼様の愛のカタチ理論
人間界に行った時?
「え、右汰と左汰って人間界に来たことがあるの?」
「はい、扇李の15人目の花嫁を迎えに行く時に」
「あぁ、サイさんがいねぇから仕方がなくな、俺は嫌だったんだか左汰に無理矢理連れて行かれて迎えに行ってやったのに、5日で扇李が切りやがったんだ」
ちっと舌打ちをする右汰。
嫌な思い出だったのか、顔がだんだんと険しくなってくる
「そう、なんだ。じゃあ、その時にみたんだ」
「あぁ、海の近くの家だったからな」
「そっか、やってみれば良かったのに」
「は?馬鹿か!そんな事をして花嫁にチクられたら命がねぇーつーの」
え…?
「なにそれ、どうゆう意味?」
「お前は、知らなくていい」
「え?」
いやいや、そんな事を言われたら気になるよ
「左汰?」
左汰の方をみると、少し私から視線をそらして苦笑い
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