狼様の愛のカタチ理論





姿をみたい。どんな姿でも…この目で確かめないと、安心できないっ





「左汰、お願いっ」


「沙優様…」



左汰をじっと見つめ、そう言うとため息混じりに苦笑いをする




「まったく、頑固者ですね」


「だ、だって」


「分かりました、ですが…約束して下さい」

「?」

「様子を少しみたら、部屋に戻ると」


「…」


「それだけ、お願い致します」



そう言う左汰に頷くと、左汰はドアの方を振り向きゆっくりとあける



少しでもいい


様子をみれるなら、それだけで



心で思い、左汰に促されるように部屋にはいるとベッドの上で眠る影に私は目を奪われた





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