狼様の愛のカタチ理論





え…な、なに…?



「…扇李?」

「らしくないな」

「………」

「いつもなら、夜泣きなんかしない!なんて怒る所だろう」


「…あ」


それは、確かにそうだけど…今は、そんな元気ない


「…うん」

「……………」


ただ頷いて、それ以上なにも言わない私に扇李はそっと私の頭に手を回し優しく引き寄せられる


「…ぇ」

ふわっと香る優しい香りと、暖かい体温が私を包む


「あ…の」

「心配するな」


私の頭を包む手…

あぁ、また私の心読まれちゃったのかな…


「違う」

「え?」

「今日、何が起こったなんて我は知っている」

「……」


「だが、右汰なら大丈夫だ。必ず目を覚ます…だからそんな落ち込むな」

「…扇、李?」


え、それって…

「慰めてくれてるの?」

「それ以外になにがある」

「…」

「元々、神は人間にくらべたら傷の直りは早い。だから大丈夫だ」


私の顔を見ないで、ただ私の頭をなでる扇李


なんで、こんなに優しいのよ…



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