狼様の愛のカタチ理論
「…本当に?」
扇李が守ってくれるの?右汰や左汰みたいに?
「…あぁ、だから何かあれば右汰達じゃなく我の名前を呼べ。お前の声ならどこにいても聞こえる」
「………扇李」
キュンと胸が気持ちよく胸が跳ねる。
なんだろう、さっきまで意味が分からなく胸が痛かったのに、だんだんと痛みが薄れていく
「本当に、いつでも来てくれるの?」
「…あぁ」
「どんなに離れていても?」
「あぁ」
「じゃあ夜中でも?」
「あぁ、ただ夜中なら何もしないとは言わないがな」
「……」
な、なにそれ。馬鹿…っ
だけど、なんか嬉しい。嬉しいよ。嬉しい!
胸の痛みが喜びの感情に変わっていて、頬に触れてる彼の手をとり、私は強引に小指と小指を絡める
「…」
「"約束"だよ?扇李」
ニコリと扇李に笑いかけると、彼は頷いて私から手を離してまた瞳を閉じる
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