狼様の愛のカタチ理論





「サイさんは当分来ないだろう、知里さんのこととなるとサイさんは夢中だからな」


「あぁ、確かに。来たら文句の一言でも言わねぇと」


チッとさらに舌打ちをする右汰



へぇ…サイさんってそんなに夢中なんだ

あ、そう言えば…


「ねぇ、サイさんが言ってたんだけど」

「はい?」


額の包帯を巻き終わり手当てが完了したのが、手際よく片付ける左汰をみる


「サイさんの奥さん、知里さんって元人間って言ってたんだけど、それってどーゆう意味なの?」


「え?あぁ、それは神の花嫁で妻になったから…と言いますか。そう言われましたらそこの説明はしてませんでしたね」


ゴホンと咳払いをする左汰に頷くと、左汰はゆっくりと口を開いた




「確かに、沙優様の言った通り知里さんは元人間です。サイさんは天界の仕事で人間界にいた際に人間だった知里さんに出会ったんです」


「うんうん」



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